gitでpush済みのコミットを取り消す方法
誤ってpushしたコミットを取り消す必要が出たのでやり方を調べました。
結論
push済みのコミットを取り消すにはgit reset かgit revert を使う。
git reset: コミットを取り消す、強制pushするgit revert: 打ち消しコミットを作成する、追加pushする
コミットの指定方法について
git reset、git revert で使用するコミットの指定方法です。
HEAD: 最新のコミットHEAD^: 直前のコミットHEAD~も同じ意味
HEAD~n: 直前のコミット +n個分のコミットを指定HEAD~3、HEAD~{3}、HEAD^^^、HEAD~~~は同じ意味
git logで出力されるコミットIDで直接コミットを指定HEADは@で代用できるHEAD~と@~は同じ意味HEAD~3と@~3は同じ意味
~は^で代用できるが微妙に意味が異なる点に注意する- zshの場合は
^は\^と入力する
# コミットの指定例 # 直前のコミットを指定 $ git reset HEAD~ # 4つ前までのコミットを指定(HEAD + コミット数) $ git reset HEAD~3 # コミットIDで指定 $ git log ... commit e96db8f7687a33246509cb05913b5db2ecc9c5b0 # 指定するコミットID Author: Date: ... $ git reset コミットID
[git reset (--hard/--soft)]ワーキングツリー、インデックス、HEADを使いこなす方法 - Qiita
【やっとわかった!】gitのHEAD^とHEAD~の違い - Qiita
git reset
コミットを取り消すコマンドです。
- 歴史改変になる点に注意する
- コミット取り消し後の再push時は強制pushが必要
git resetのオプション
git reset で良く使うオプションです。
--soft: コミットのみ取り消し--mixed: コミット、インデックスのみ取り消し(resetコマンドのデフォルト)--hard: コミット、インデックス、ワーキングツリー全てを取り消し
[git reset (--hard/--soft)]ワーキングツリー、インデックス、HEADを使いこなす方法 - Qiita
git resetを使ってpush済みのコミットを取り消す
例) push済みのコミットを取り消したい。
- 直前のコミットのみ取り消したい
- 作業途中なので
git addした内容は残したい
# 直前のコミットの取り消し $ git reset --soft HEAD~ # 強制push $ git push -f
git resetを取り消す
git reset 自体を取り消したい場合はORIG_HEAD を指定する。
$ git reset --hard ORIG_HEAD
ORIG_HEAD とは最新の一つ手前のコミットに対するハッシュ値です。
GitのHEAD, ORIG_HEAD, FETCH_HEAD, MERGE_HEADとは? - Qiita
git revert
コミットを打ち消すコミットを作成するコマンドです。
Git - git-revert Documentation
- コミットを修正したことが残るので
resetに比べたら安全 - 不要なコミットが増えてしまう
- コミット修正後のpushはコンフリクトしない
git revertを使ってコミットを取り消す
例) push済みのコミットを取り消したい。
- 直前のコミットのみ取り消したい
- 取り消しのコミットログを残したい
# 直前のコミットの打ち消しコミットを作成 $ git revert HEAD # 追加push $ git push
まとめ
思ったより複雑で理解するのに時間が掛かってしまった。 過去改変系の操作は全然覚えていないのでガンガン使って覚えていきたい。
参照
[git reset (--hard/--soft)]ワーキングツリー、インデックス、HEADを使いこなす方法 - Qiita
【やっとわかった!】gitのHEAD^とHEAD~の違い - Qiita
[git reset (--hard/--soft)]ワーキングツリー、インデックス、HEADを使いこなす方法 - Qiita